ニッケイ新聞 2008年4月1日付け
会議にラップトップやブラックベリー、サイドキックス、iPhonesなどの持ち込みを禁じる会社が、増えている。会議中もプラグと会議のテーマの間を往来、一つの事に集中できないという。
会議は殆どコードで語り、コードで記憶する。日産ルノーは、腰掛けの持込も禁じた。会議は立って話す方が、要点をまとめ易くスピード化するに都合がよいそうだ。特にイノベーションを求められる企業には、何も持たず徒手空拳の会議がよいらしい。
とはいうもののラップトップは最近、さらに小型化し、軽く多機能化した。他人の顔を見るより、ラップトップを眺める時間が多い人は少なくない。こうなると、会議のために一室へ集まる必要もなくなる。毎時毎分が勤務であり会議であるから、一室に集まることさえ困難になる。
社長や上司に注意を集中するのも、難しくなる。会社組織とはいえ、全社員一丸となって一つの目標に向って集中しているようだけど、頭の中は無数の情報が飛び交っている。無数の情報の中から、優先事項を選んでいる。優先事項は、刻々と変化する。ブラジルは、こうなるらしい。