ニッケイ新聞 2008年4月2日付け
亜政府の輸出税に抗議する農業生産者のロックアウトは、十九日目を迎えた。キルチネル大統領が、中小農業生産者向けに輸出税の減税案を打ち出し懐柔に出た。引き換えにロックアウトの中止を呼びかけたが、マスコミが「最後の譲歩」と皮肉って警告した。
政府の譲歩は、合意に至らなければ強硬手段に訴えるという脅迫らしい。生産者代表が政府案を検討したところ、実質的な譲歩のないことが分かった。生産者はさらに一日ロックアウトを延ばし、最後の交渉で結論を出すことにした。
大統領は交渉が妥結しなければ四十八時間後、ロックアウトを行った生産者を拘束し、生産物を没収すると声明を発表した。政府は軍隊を派遣し、国道のバリケードを撤去した。