ニッケイ新聞 2008年4月2日付け
文協水曜シネマの会場を利用して一昨年の九月から行なわれていた、史料館所蔵写真の人物探しが、先月で終了した。
毎週五枚の古い写真を上映し、そこに写った人物の名前を探す試み。中心となった史料館シニアボランティアの小笠原公衛さんの任期が今年六月で終わることもあり、残りは整理期間ということになりそうだ。
本紙でも昨年末まで「この人を知りませんか?」として紙上で人探しに協力した。不定期の掲載だったが、写真を通してコロニアの歴史を知る事ができ、記者としても大いに勉強になった。
一年半で紹介した写真は三百枚以上、うち二百人以上の名前が判明したという。寄贈時に確認されなかった人名や場所など、一枚の写真にできた〃すき間〃を埋める作業だった。地道ながら、不明のまま消えつつあったコロニアの記録に光を当てた功績は大きい。(ま)