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トラックにも規制=最終番号でサンパウロ市内運送禁止

ニッケイ新聞 2008年4月3日付け

 サンパウロ市は一日、トラックの市内乗り入れ規制を発令した。試験期間を四十五日間、月曜日から金曜日の午前七時から十時と午後五時から八時の時間帯、地域はマルジナル・チエテーと同ピニェイロス、バンデイランテス大通りとする。
 トラック規制は、乗用車の最終番号コントロールと同じシステム。運送業組合の強い反発を受けながらカサビサンパウロ市長は同日、同市条例を発令した。市交通課の調査によれば毎日、同地域を二十一万台のトラックが走行するという。
 同条例の実施により毎日のラッシュ時、四万二千台のトラックが排除される。
同条例は、サンパウロ市外のトラックにも適用される。運送業組合は、傘下業者を指導するよう市当局が通達した。市中心部は、先に発令された市交通条例で混雑は改善されつつある。
 市内の規制違反はないが、国道脇の沿道に待機組トラックの行列ができるものと予想される。行列が予想されるのは、カンピナスーサンパウロ市を結ぶ国道アニャンゲイラとバンデイランテスだ。毎日ここを二万二千台のトラックが、サンパウロ市入りをしていた。
 トラックの乗り入れ規制に続き、市は荷の積み下ろし規制地域を広げる予定。現在は規制外にある幅二・二メートル以内の小型トラックも、大型同様に扱うようだ。積み下ろし規制箇所も、渋滞の多い所へさらに多数設ける予定。
 積み下ろし規制の検討地域に上がっているのは、マルジナル・ピニェイロスからカルデアル・アルコベルデ通り、エスタード大通り、ブリガデイロ・L・アントニオ大通り、ジュセリーノ・クビチェック大通りを挟む百平方キロ。セアーザとサンタ・ローザ付近は、避ける予定。