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東西南北

ニッケイ新聞 2008年4月3日付け

 国会の下院ビル二棟で一日、ガス漏れが起きて職員らが避難。予定されていた委員会作業もキャンセルされた。当日朝持ち込まれた化学分析用の機器から漏れたものと見られているが、ガスの種類は確認されていない。カルドーゾ氏絡みの機密漏洩で揺れている国会だが、強い硫黄臭のするガス漏れの被害者三人は、吐き気、めまい、かゆみを訴え、治療を受けた。
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 アマゾナス州マナウス西部で一日、七・八トンものわにの肉が押収された。環境保護区のわにのもので、三メートルもある肉片も含まれ、七百四十頭相当のわにが違法に捕らえられ、処理されたことになるという。肉はパラー州で売買される予定だったとのことで、四つの業者にかけられる罰金は二十万四千レアル。違法伐採の木材の監査をしていて発見されたもので、二百四十本の丸太も同時に押収された。
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 カサビサンパウロ市長も招かれた二日夜のカクテル・パーティーで紹介された本の題は「わが街サンパウロ」。三百七十人のサンパウロ市民が寄せた随想など、サンパウロ市のかつての姿を彷彿とさせてくれる文がまとめられたもので、一九五〇年代など、今とはまるで異なる様相のサンパウロ市の姿が蘇ってくる。寄稿者の年代はまちまちで、本の著者になることなど考えたこともなかった人たちも含まれている。非売品だが、二週間もすればwww.saopaulo-minhacidade.com.br.で閲覧できるという。
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 三十一日夜、警備員の交代時間を狙い、制服を着用した約三十人の強盗がサンパウロ州ABC地区の倉庫に侵入。職員百人を人質にし、トラック五台分の品物を盗んだが、職員の一人が警察に通報。三人が捕まり、三台のトラックと資材が回収された。