ニッケイ新聞 2008年4月5日付け
【既報関連】今年開教百年を迎えたブラジル本門仏立宗(田尾清理事長)は、先月二十八日夜、日本から第二十四世講有・小山日誠上人や七十人の団体参拝客を迎えて、「寂光祭」をサンパウロ市の中央寺院日教寺で開催した。会場の体育館を埋め尽くす信者ら約六百人が参集した。
移民百周年と開教百年にちなんで、天井にはろうそくを入れた百のガラスの器が吊るされ、幻想的な淡い灯りが会場全体を照らした。参加者全員が会場入り口で線香をあげ、小山上人の読経にあわせて題目を唱えた。
説法で同上人は、笠戸丸でブラジルに渡り、同宗の教えを広めた茨木日水上人の功績に触れたうえで、「こんなにありがたいことはない。人間として生まれ、仏法にめぐり合った慈悲を心から感じましょう。百年に一度のご利益です」と話した。多くの信者が一つひとつの言葉に頷きながら聴き入っていた。
今回は特別に、十九歳の青年ブラジル人の剃髪得度式が行われたほか、茨木上人を紹介するビデオ上映などがあった。
また小山上人からサンパウロ日伯援護協会の森口イナシオ会長に五十万円の寄付があったほか、ウイリアム・ウー連邦下議の代理人から同上人に記念感謝状が手渡された。
同宗は、六日午前十時から、茨木上人の功績を盛大に称える、門祖会並びに百周年大法要を中央寺院日教寺で開く。