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CPR前金がミソ=生産者と仲買人、大豆で係争

ニッケイ新聞 2008年4月8日付け

 大豆の高値が、生産者と高騰する前に買い付けた仲買人の間で係争の原因になっている。多くの生産者は、一袋七・五〇ドルであった昨年に前売りした。それが二十八ドルへ暴騰したのだ。場所にもよるが、ほぼ二〇〇%の差だ。
 大豆は一年前、シカゴ穀物取引所でブッシェル(二七・二キロ)当り七・六一ドルであった。それが三月四日現在、十二・七七ドルで取引されている。この差額が、生産者と仲買人の間でもめている。
 裁判所は四月一日、ヴァンガードに対し、三万トンの大豆を仲買人ノーブレへ出荷するよう命じた。裁判所の判決に服さない場合、一日当り一万四千レアルの罰金を払えという。ヴァンガードは拒否した。
 ヴァンガードは、伯銀の農業手形(CPR)で営農資金を前払いしてもらった。しかし、CPRは前払い金を受け取っても、大豆の前渡しをせよという約束はないとヴァンガードがいう。他にもCPRで、営農資金を受け取った生産者は、多数いる。