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価格破壊に変化が=粗製乱造の低価格時代終焉

ニッケイ新聞 2008年4月9日付け

 ブラジルの中小メーカーを悩ませた中国製品の価格破壊に変化が起きている。中国広東の工業団地は、世界に向けて超低価格の家電製品や靴、玩具、家具を製造していた。
 従業員には安月給を払い、最悪の労働条件と現実を無視した人民元で勝負してきた。しかし、一月一日に労働法が制定され、事情が変わった。人件費とコモディティ、エネルギー価格が上がり、注文のキャンセルが相次いでいる。
 中国政府は米国の圧力で人民元の切り上げを行い、多くの工場が倒産の憂き目にある。これで粗製乱造の超低価格製品時代が終わったと、中国のメーカーが悟り始めた。