ニッケイ新聞 2008年4月9日付け
【フロリアノポリス発、既報関連】四人の日本人がブラジルの地(サンタカタリーナ州フロリアノポリス市)を訪れて、ちょうど二百年が経った二〇〇三年に、四人を顕彰して記念モニュメントを残す計画が持ち上がったニッポカタリネンセ協会(新里エリジオ義和会長)。矢倉久江金親文化局長の説明によると、続正剛サンタカタリーナ連合会会長の長年の友人で、造形作家の大竹富江さんに制作を依頼したという。
当初モニュメントは、同市と州本土を繋ぐヘルシーリオ・ルス橋の近くに日本庭園を建設し、その中に設置する予定にしていた。
しかし、地元住民の賛成を得られなかったために、日本庭園の建設は白紙になり、モニュメントを置く場所がなくなった。
話し合いの結果、同モニュメントは同市内にあるエンリッケ・ダ・シルバ・フォンテス教授文化研究センター(CIC)の正面玄関に置くことが決定した。
約十四メートルの高さで、鉄の素材の同モニュメントは、建設費用約二十万レアル。資金の大半をブラジル銀行が持つ予定で、現在予算の承認を待っている状況。六月頃の着工を予定している。
矢倉文化局長は「少しでも早く作業を始めたい」と心境を語っていた。
この他、同州内の移住地の記録を残す計画もある。サンジョアキン、クリチバノス、カサドール、ジョインビーレ、ラージェスなどを中心に撮影される。また、既報のようにラーモス移住地に建設されている八角堂も順調に作業が進んでいて、両方とも今年七月の完成を目指している。
六月には記念式典、七月には駅伝などたくさんの記念事業が計画されている。