ニッケイ新聞 2008年4月9日付け
【ブラジリア】そろそろ日本は桜の季節。サンパウロ州各地でも数カ月後には、「桜祭り」が各地で開催されるが、ブラジリアの日本国大使館で日本国花が咲き誇るのも近い将来になりそうだ。
ブラジル日本移民百年を記念し、計400本の桜の苗が昨年末から、ブラジリア、リオの政府・教育機関に植樹された。最高裁判所の上田雅三判事の呼びかけで、カンポス・ド・ジョルドンや文協国士舘センターなどから寄付されたもの。
そのうちの10本が大使館庭園でセラードの厳しい日差しを浴びながら、スクスクと育っている。
記念プラッカには、「愛と絆 セラードにもたらす 桜かな」という上田氏作の俳句が日ポ両語で刻まれている。
島内憲大使によれば、二年ほどで花をつけるようだが、「私の任期中には無理そうですね」と少々残念そう。
青い空の下、広々とした庭に立ち並ぶ満開の桜―。来賓を招いたパーティーなどで、日本が誇る花見文化をアピールできるようになる!? (剛)