ニッケイ新聞 2008年4月11日付け
コロンビアのサンペル元大統領は九日、Farcの人質問題を解決するため、ルーラ大統領をブラジリアに訪ねた。同元大統領は、ベネズエラのチャベス大統領の手綱を執り、コロンビアとベネズエラの仲介ができるのは、ルーラ大統領をおいていないと述べた。
現在Farcが接触を認めているのは、チャベス大統領しかいない。同大統領がいないと、Farcの接触は途絶えることを国際社会は認識すべきという。次回のチャベス大統領とFarcの接触にルーラ大統領が立ち会って欲しいという切なる注文だ。
問題の焦点は、Farcの合法化にあるようだ。いままでコロンビア政府もFarcも人質と拘束者交換に関心がなかった。そこへイングリッド・ベタンクルト氏解放を国際間で騒ぎ、Farcの切り札となったことが問題を複雑化したと同元大統領がいう。