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芸能人たちの心意気=熱心なファンを呼び=「日本芸能の祭典」成功

ニッケイ新聞 2008年4月15日付け

 サンパウロ日伯援護協会の「福祉センター」建設事業を支援するチャリティショー「日本芸能の祭典」―日本の伝統芸能をあなたに!―が十三日、文協大講堂で開催され、終日立ち見客がでるなど、大盛況に終わった。総来場者数は千三百人(主催者発表)。コロニア芸能祭に勝るとも劣らない規模の祭典は、豪華なステージをおよそ八時間にわたり繰り広げた。
 午前九時から始まった開会式。舞台上には芸能団体の代表者がずらっと並んだ。会場入り口には入場待ちの列ができ、二階席まですぐに一杯になった。
 主催はブラジル浪曲協会(福本千賀人会長)、文協、援協などコロニア七団体が後援、二十の芸能団体が出演。舞台監督は塩野彰氏、司会は頃末アンドレさん、藤瀬圭子さん。
 祭典委員会の福本委員長に代わってあいさつした樋口四郎実行委員長は、援協の半世紀にわたる援護活動を称えたうえで、「今年の百周年記念にあたり、福祉センターを建設される援護協会に、私どもは微力ではありますが、少しでもお役に立てばと、幕を開けさせて頂きました」。
 森口イナシオ援協会長は、二世として日本文化を将来に伝えていく責任を感じると述べたうえで、「二十もの芸能団体が福祉センター建設に労を尽くして頂けることに心から感謝申し上げます。これからも援協の使命を全していきたい」と返礼した。
 また、来賓として駆けつけた飯星ワルテル下議が祝辞を述べたほか、同芸能祭の協賛関係者の紹介やコロニアで活躍した先駆芸能人らの追悼があった。
 ショーは予定通りすすみ、午後五時前にはフィナーレ。来場者や出演者が一緒になって移民百周年記念団体踊り「海を渡って百周年」を披露し、大きな盛り上がりをみせた。
 閉会式では、福本祭典委員長、樋口実行委員長が森口援協会長に寄付金の目録を手渡した。樋口委員長はショーを振り返り、「来場者みなさんに喜んでいただき感激している。出演者のみなさんや協賛の方々に感謝の気持ちで一杯です」と話していた。