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キューバ=文明開化の匂いが=携帯電話購入に長蛇の行列

ニッケイ新聞 2008年4月16日付け

 携帯電話の使用が一般庶民に解禁されたキューバで、電話公社Cubacelに購入希望者の行列ができた。これまでは外国人と外資系企業の社員、一部の公務員のみに使用が許された。携帯電話を入手した庶民は直ちに、親族や外国の友人に電話番号を知らせ、開通式を行った。
 庶民の生活費から比較すると高価な買い物であるが、携帯電話の解禁はキューバに新しい時代の幕開けをもたらした。これまで電話は、金持ちの知人の家で借りた。これからは家族が経費を出し合って、独自に電話をかけることができるようになった。
 以前二百八十八ドルした携帯電話は、百二十ドルに値下げされた。通話料は一分、〇・五ドル。マイアミまで一分、二・九一ドル。キューバにおける庶民の月給は、平均で十九ドル。米国にいる親族の送金でもない限り、携帯電話は高嶺の花である。