ニッケイ新聞 2008年4月16日付け
サンパウロ州で唯一デング熱流行のアララクアラ市では、蚊のぼうふら駆除に力を入れ、しらみつぶしに発生源をなくそうとしている。
その他、人口十三万人余りのモジ・イグアス市では、十四日までに登録されたデング熱患者が二七〇人となり、流行状態として扱い始めている。保健省では一〇万人当り三〇〇人の患者が発生した状態を流行と考えるが、一歩先んじた形で、蚊の成虫駆除のための薬剤散布を開始。昨年の患者総数は二七二人だった。
全国に先駆けて流行状態となったリオ市では、死者が五一人となり、保健所などは二四時間体制に入る一方、熱帯シマ蚊に扮した人たちが市内を回り、市民の協力を呼びかけている。