ニッケイ新聞 2008年4月16日付け
【ロンドリーナ】パラナ平和友の会(間嶋正典会長)の三月の集いが、三月二十日午前十時から、ナカガワ・トミ公園前の台湾食堂で開催された。会員二十人が出席した。谷口幸一副会長が司会、戦没者、先駆者の霊に黙祷を捧げ、会の歌を斉唱した。
間嶋会長が最近問題になっている温暖化対策としての環境浄化木ヒマラヤ桜の育苗経過を発表。種子は、マウア・ダ・セーラの上口誠一さんから提供されたもので、現在、今川農園に依頼して、千本ほどが順調に育っていることが報告された。この苗木は、六月十八日から二十三日まで開かれるパラナ日本移民百周年祭のエスポジソンで販売することも決まった。
さらにイビポランの藤井寛さんから、「健康の果汁として脚光を浴びている『ノニ』の苗を今育てており、会員の希望者に配ったあとの残りをエスポジソンで販売しては」との意見が出され、賛成を得た。
そのあと、日系女性初の州高裁判事となった前島リジアさんの父親、前島孝通さん(89)の音頭とともに乾杯し、昼食会に移った。
藤井さんの話によると、ノニは南太平洋のタヒチ島などに自生している果物で、果汁は細胞の活性化を促し、血液を浄化するというので、現在では世界的に宣伝されている。「美しく元気で長生きするため、ぜひ『ノニ』を育てて見ましょう」というすすめに、全員が注目、希望者は各自が育てることにした。(中川芳則通信員)