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鹿児島から研修生2人=次世代リーダー育成がねらい

ニッケイ新聞 2008年4月16日付け

 鹿児島とブラジルをつなぐ次世代リーダーの育成やブラジルと母県との交流を目的とした「鹿児島県農業・語学研修生制度」の最後の研修生二人(第十期)が七日来伯、園田昭憲同県人会会長ともに八日、来社した。
 同研修制度は、ブラジル鹿児島県人会創立九十周年を機に五年計画で始まり、今年が最後。ダイドー商事の園田昭憲社長(現県人会長)が企画・援助し、県、県人会の協力を得て実施、今研修生を含めて計二十三人が参加している。
 来伯したのは、山下琢磨さん(24)と宇住庵真弓(26・うじゅうあんまゆみ)さん。山下さんは、幼少期からサッカーに打ち込み、将来の夢は「鹿児島にプロのサッカーリーグをつくること」。来伯前は同県鹿屋市役所で嘱託職員として働いていた。研修先はサンパウロ新聞が予定されている。
 「小さいときから南米にあこがれていた。ブラジルは初めて」と話す宇住庵さんは、歴代研修生も派遣されているピラール・ド・スール日本語学校で教師として研修。来伯前は塾講師をしていた。
 園田会長は「ブラジルは虫から草まで日本と違う。一つ一つくまなく観察し、視野を広げて欲しい」とアドバイス。「鹿児島の顔をつぶさんように行動してほしい」と激励した。
 研修制度の継続に関しては未定。