ニッケイ新聞 2008年4月17日付け
【ロンドリーナ】当市のアリアンサ・リーガ会館の大サロンで、三月二十三日午前八時から、ABRAC(ブラジル日本歌謡協会)主催の「南かなこの歌コンクール」が開催された。会場は満席となり、百二十九人が南かなこの持ち歌十四曲のなかから一曲選んで熱唱した。各カテゴリアの優勝者の間でグランプリは競われ、その結果、マリンガの西村シンチアさんが「居酒屋サンバ」を歌ってグランプリを獲得した。
同じくマリンガの三沢モニカさんが最優秀歌唱賞を受賞した。二人は、来る五月二十三日、ロンドリーナで行われる南かなこさんの里帰り公演に出演することになった。主催者の西森あけみ会長は、ブラジル公演の実現に力を注ぎ込んできた人でもあり、再会を楽しみにしている。
当日の会場のパネルに、去る二月五日のNHK歌謡コンサートに、和服姿で登場した南かなこさんの姿が再現された。かなこさんは「ふるさと帰行」を唄い、「ブラジルを愛している」とポ語でブラジルのファンにメッセージを送った。会場から大きな拍手が沸きあがった。催しは午後七時半、終了した。(中川芳則通信員)