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出会い喜び 感謝する「旅」=1年間有効の世界=1周航空券を活用=日本の若者2人=大学で「観光」を学び=将来〃旅好き達の広場〃を

ニッケイ新聞 2008年4月18日付け

 一年間有効の世界一周航空券を利用して、世界各地を旅している日本人男女ペアがブラジルを訪れている。渡邉昌也さん(27・岩手県盛岡市)と前田真里さん(27・東京都町田市)の二人。旅は名づけて「JOYFUL JOURNEY」。人との出会いに喜び、旅をできる感謝の気持ちからだ。
 立教大学観光学部で同級生だった二人は、学生時代にヨーロッパ各国を旅した。それぞれ社会人として働き、かねてからの夢だった世界旅行を実現するため、専用口座をつくって少しずつ旅費を貯めてきた。
 「将来の核となるものを身に付けるためにどうしてもやりたかった」と渡邉さん。今年一月十四日にアメリカ・サンフランシスコから旅をはじめ、南下。南米各国をまわり、ブラジルが十二カ国目だ。
 途中訪れたキューバは、カストロ議長が退任発表する直前のころ。「意外に簡単に入国できました。貧しいイメージがありますが、ハバナはものすごい都会。欧米人も多く観光地化されていた」と振り返る。
 二人のホームページに綴る旅の記録は、渡邉さんのふるさと・岩手のFMラジオ局でも紹介されているという。「地元の人たちに〃世界の今〃を伝えたい」。
 オウロ・プレットやリオなど、ブラジル国内を観光後、アルゼンチンを経由して南アフリカ共和国へ。東アフリカを縦断して中近東各国を旅行、アジア各国を抜けたあと、グァムが最終目的地だ。
 「二十七歳だからこそ出来るこの環境と人々の支えに感謝し、旅先の出会いを大事にしたい」と二人。帰国後は「日本に来る外国人のお手伝いをしたり、世界に魅了された旅人たちが集い、共に喜びあえる場所を作りたい」と目を輝かせている。
 二人のホームページはhttp://joyful-journey.net