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琉球民謡保存会=70人参加して民謡大会=大城さん最年少で優勝

ニッケイ新聞 2008年4月18日付け

 琉球民謡保存会ブラジル支部(仲村善正支部長)主催の第十四回民謡大会が六日午後二時から沖縄県人会館で開かれ、終日三百人近い人が訪れる盛況を見せた。県人会、琉球芸能など九団体が後援。市内外の十二支部から、昨年より多い七十二人が出場した。
 開会式で城間実行委員長は、「大先輩が残してくれた遺産である島唄が、百年後の今も歌われている。ブラジルの大地に根を張っている証だと思う」とあいさつ。
 その後、沖縄の琉球民謡保存会本部から教師免状を受けた新垣寛さん、上原節子さん、新城テル子さんの三人に、大城文正前支部長から証書が手渡された。
 大会は午後九時近くまで行なわれ、新人二十九人、優秀十三人、最高十一人、グランプリ十九人がそれぞれ課題曲を披露。カンピーナス、イタリリなど遠方支部からは、五人の非日系人も出場し、大きな拍手が送られた。
 各部門の間には、四つの琉舞教室によるアトラクションのほか、教師免状を受けた三人、昨年のRBC民謡紅白歌合戦にブラジルから出場した大城たみ子さん、知花広繁さんも出演した。
 今年のグランドチャンピオンに選ばれたのは、軽快なリズムで「ヤッチャー小」を演奏した大城ヴィトルさん(15、三世)。五年前から三線をはじめたという大城さんは、最年少でのチャンピオン獲得に喜びを表すとともに、「これからも続けて、文化を守り広めていきたい」と目標を話した。
 その他、新人賞十人、優秀賞、優秀賞四人、最高賞三人に証書が渡された。仲村支部長は「去年と比べて上達した。新人のレベルが上がったと思う」と満足そうな表情を見せた。
 この日は現在一年の予定でサンパウロ滞在中の具志恵さん(糸満市)も出演して数曲を披露。〇五年の八重山古典音楽コンクールで優秀新人賞を獲得したその歌声に、訪れた人たちは静かに聴き入っていた。