ニッケイ新聞 2008年4月19日付け
ボリビアに続きパラグアイが、新たな荷物になろうとしている。政府がパラグアイへの経済協力はやぶさかでないが、不満をぶつけるだけで何をどうして欲しいのか、目的が不明瞭であるとけん制した。
ブラジルは、パラグアイにとって最大輸出国である。パラグアイは、ブラジルにとってメルコスルの最貧国である。二十日には、メルコスル議長国になる予定だ。ブラジルは先ず、パラグアイへ外資を呼び込む方法を伝授する。
そのため第一にすべきことは、安心して投資ができる法整備と環境つくりである。パラグアイは現在、政治家が法律。与党政治家の一言で、何でもコロコロ変わる。外務省は、ブラジル企業との合弁でなくてもBNDES(産業開発銀行)の融資を提供した。
パラグアイ政府は「オンブでなくダッコがいい」という。パラグアイの裁判所はあってないも同然なので、プロジェクトを提出しても法的保証がない。裁判長は、政治家にお伺いを立てて判決を下す国である。