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ニッケイ新聞 2008年4月19日付け

 古美術展「江戸の工芸」が十七日、州立美術館で開幕した。あれだけの美術品を輸送するのは大変だったろうと感心した。美術品はそれぞれガラスケースに展示され、内部の温度は一定。「(ピナコテッカ)は空調、電気など十分な設備を備えているから、これだけの展示ができたのでしょう」と会場で美術関係者が話していた。同展ではスペースの関係で現在展示されていない着物があり、五月ごろに切り替える予定だという。同館では展示会のカタログも販売。写真と日ポ両語の解説がついた豪華なものだが、値段の方も百二十レアルと中々のもの。
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 メキシコに渡った「榎本殖民団」の奮闘の歴史が、日本でオリジナル漫画として出版された。京都国際マンガミュージアムが発刊した『サムライたちのメキシコ』だ。移民の苦難と成功の人生を描く中で、両国の親日感情の礎となった歴史を描くストーリーだそう。これが話題になって成功した暁には、次はブラジル移民版も作って欲しいところ?