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先住民の知恵詐取に断=偽NGOの監視へ=外国人規制法起草と取締り=血税で食客3万団体を養う

ニッケイ新聞 2008年4月25日付け

 政府は二十三日、アマゾンでバイオテクノロジーの開発に携わるNGO(非政府団体)の違法活動を封じる意向と二十四日付けエスタード紙が報じた。NGOや外国人グループ、それに類する団体が国際機関の先住民保護を理由に先住民と接触し、彼らの「生活の知恵」を詐取している。政府は外国人規制法を議会へ上程し、アマゾンでの研究活動に国防省と法務省の許可取得を義務づける方針だ。
 官房室は六月までに、外国人規制法を起草し上程する。同法が承認されると、宗教団体も含めて、法令アマゾンでの活動は全て法務省の許可を必要とし、国防省の監視下に置かれる。この手続きを経ないと、入国許可と居住許可が取り消され、国外追放処分となる。
 違反者には五千レアルから十万レアルの罰金を課し、ブラジル全域での活動をも規制する。当局が特に目を光らせているのは、先住民保護や環境保全の名目で違法活動に従事する外国人と国境付近で暗躍するグループである。
 法令アマゾンで活動するNGOは、ほとんど入国目的以外の仕事に従事し、バイオ関係の情報収集と知的所有権の詐取を行っている。先住民文化の保護や社会福祉活動とは真っ赤なウソだと、ジェンロ法相が真相を吐露した。
 外国人規制法では外国人の活動に四カ月、総弁護庁(AGU)の技官と国家情報局のエージェント、監査庁の査察官が同道する。NGO活動の監視ではないが、名目以外の違法活動取り締まりという。
 外国政府の密命を受けた諜報員がNGOの看板を掲げ、ブラジル国内で情報収集を行うグループも多い。国家主権の侵害である。ブラジルが、国際機関の食い物にされている。
 国防省の統計によれば、ブラジルでは現在二十五万のNGOが活動中。十万は、法令アマゾンに。二万九千は、政府の経費負担三十億レアルで養われる食客である。三十億レアルでNGOが何をしているかは、全く野放しである。
 ブラジルはNGOの食客を養うほか、アマゾン熱帯雨林で世界へ八百億トンの酸素を供給している。人類が必要とする酸素の三分の一である。アマゾン連隊のエレノ将軍は、NGOが先住民を唆し、保護区の拡大を訴えさせたと暴露した。