ニッケイ新聞 2008年4月25日付け
亜政府は二十二日、ブラジル向け五月渡しの小麦輸出を中止した。ブラジルのパン製造業は小麦在庫が五月一杯しかないので、米国やカナダから輸入を検討している。米国やカナダ産小麦は、単価が高いうえ輸送に時間がかかり、海上輸送費も割高である。
ポンジニョは過去十二カ月、消費者渡しで一八%値上がりした。さらに業界は先週、パンに一二%、マカロンに一五%の値上げと予告した。国産の小麦は七月から収穫が始まるが、六月に小麦粉が不足する可能性がある。
ブラジルへ小麦を供給する亜国は、ベネズエラやボリビアへ回し石油やガスと交換するので、ブラジルの食糧供給源として信用できない。小麦は凶作の国々があり、今年は世界的に不足している。