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非正規雇用の終焉=労働法改正で雇用が変わる

ニッケイ新聞 2008年5月1日付け

 マンガベイラ・ウンジェル戦略政策相は二十九日、非正規雇用削減のため労働法を改定する意向を明らかにした。同件が多くの批判を浴びることは明白だが、ブラジルにとって基本的課題だという。
 現行法を放置すれば中国の轍を踏み、労働者を薄給で雇用し蛸部屋システムを奨励することになると同相は見ている。同相案の給料明細表の発行免除は、PT(労働者党)の精神にも反するようだ。
 同案には労組の介在排除や単純労働の労務者雇用に補助金供与、従業員への配当制度、労働裁判制度の改正、団体交渉制度などが盛られている。同相によれば、非正規雇用の終焉が、ブラジルが近代国家へ生まれ変わる基本条件という。