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ブラジルにゲノム銀行=将来の異常気象に備える

ニッケイ新聞 2008年5月1日付け

 Embrapa(国立農事試験場)は、将来起こり得る異常気象に備えて遺伝子(DNA)を四万種保存する方針を決めた。異常気象は、干ばつや害虫の異常発生、カビ浸蝕、植物の病原菌侵入を引き起こすとされる。
 世界各地で起きる現象に対処できる新種を開発し、ブラジルが対応する。そのためゲノム・プラズマ銀行を新設し、目的に応じたDNAに組替える。四万種のDNAは、すでに十五万種へ応用した。
 ブラジルのゲノム銀行は米国の四十九万種、中国の三十九万種、ドイツの十六万種に次ぐ規模である。ブラジルは既に、米で一万七千種類、大豆で二万三千種類他多数の品種を有する。各地域の気候と土質に合った品種を紹介できる。