ニッケイ新聞 2008年5月3日付け
心筋梗塞などで倒れた人に施す人工呼吸法としては、マウス・ツー・マウスより心臓マッサージの方が効率的であると、一日~三日開催のサンパウロ州心臓医の集会で報告された。今後はブラジルの学会でも提唱されるというが、北米などでは一般の人にも知識が普及し、心停止により呼吸が止まった人の救命率が二%から二十%に向上。心臓疾患死亡者十人につき六人は心筋梗塞によるもので、十分以内に八分程度のマッサージを行なうことで救命率は高まるという。
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三十日未明にサンパウロ市マルジナル・ド・チエテで起きた事故は映画さながら。何かの事故で運転手が十五メートルほど飛ばされ、路上に放置された形になっていたバイクを、後続のトラックが引っ掛け、三メートルほど引きずる間に爆発、炎上。十五分でバイクもトラックも燃えてしまったという。トラックの運転手はすんでのところで逃げ出し、ケガはなかったが、バイクの運転手は大腿骨骨折で、病院に運ばれた。
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サンパウロ市のイビラプエラ公園では四日の午後二時から、マッコーニャ(マリファナ)使用を認めるか、禁ずるべきかについての討論などが行われる。世界中の二百以上の市で行われる行事だというが、治安上の理由などで中止命令が出た市もある。サンパウロ市でも中止が求められたが、裁判所が認めて実施許可が出たもの。ほかにも、ベロ・オリゾンテ、ブラジリア、ポルト・アレグレ、クリチバ、レシフェ、リオの各市で実施の予定。サルバドール、ジョアン・ペッソア、クイアバでは中止命令が出ている。