ニッケイ新聞 2008年5月6日付け
【ラパス3日共同】日本人五人が巻き込まれて死亡した南米ボリビア中西部の自動車事故で、遺体は二日、ラパスに搬送された。日本の外務省によると、事故車に乗っていたのは東京都板橋区、石川敬悟さん(66)らとみられているが、損傷が激しいため、在ボリビア日本大使館の医務官らが慎重に身元の最終確認を進める。
外務省によると、ほかの四人は小岩富美子さん(38)=横浜市、安田直行さん(51)=同、安田明美さん(40)=同、鹿嶋恵里子さん(30)=千葉県佐倉市とみられる。
事故はボリビア有数の観光地ウユニ塩湖で一日、発生。日本人観光客の乗った車がイスラエル人の車と正面衝突し、車両は炎上、大破した。警察当局は二日、日本人五人とイスラエル人観光客五人、運転手らボリビア人三人の計十三人が死亡したことを確認した。
目撃者はいないといい、警察当局は、スピードの出し過ぎか、塩湖での太陽の反射光による視界不良が事故につながった可能性があるとみて、回復を待って運転手の男性から詳しい事情を聴く。