ニッケイ新聞 2008年5月7日付け
アモリン外相は六日、パラグアイのフランコ副大統領に「ブラジル版マーシャル・プラン」を手交した。米政府が第二次大戦後、欧州の戦後復興で資金援助を行ったプランにならい、パラグアイ復興に供するというもの。
パラグアイの産業勃興で、イタイプー発電所の電力料金から目をそらさせる狙いがある。ルーゴ大統領は同プランを快諾した。
ブラジル版マーシャル・プランは、三部からなる。一、BNDES(産業開発銀行)の融資でインフラ整備と電源開発を行う。二、Embrapa(ブラジル国立農事試験場)パラグアイ分所を設立。三、ABIDI(産業開発研究所)パラグアイ分所を設立。
他にペトロブラスと合弁でチャコ天然ガスの試掘もある。パラグアイ側の資本参加有無に関わらず、BNDESはチャコからブラジルまでパイプラインを架設する。また大豆の搾油工場、エタノールの精製所も建設する。