ニッケイ新聞 2008年5月7日付け
観光省から総予算の三割を超える支援が決定、来年末の完成に向け期待がかかるマナブ・マベ日伯近代美術館。旧カンポス・サーレス校の九二年の焼失から、不法占拠者の住処となり、近隣住民から治安上の問題も指摘されていた。取材で会った日系婦人も同校で学んだ。「通るたび無残な姿に心を痛めていた」という。初の日系美術館の完成を祈るのは、関係者ばかりではない。
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グループ七宝「和(かず)」の岩井代表によれば、以前ワークショップを一回受けただけなのに、その時にならった技法を勝手に〃応用〃して、本来なら日本から材料をとりよせるべきものを現地の代替品でつくるなどして、本来の七宝焼きとは「似て非なるもの」を作ってフェイラなどで売っている日系人がいるという。岩井さんは「そんなの七宝焼きじゃないから名前を使わないで」と何回も抗議をしたが聞いてくれないとか。