ニッケイ新聞 2008年5月10日付け
【さいたま支局=蓑輪政一支局長】都市型ウオーキング大会としては、日本ではトップクラスと言われる東京国際スリーデーマーチが、三日から五日まで、東京都立小金井公園を中央会場にして開催された。
初日三日の朝は生憎の雨にもかかわらず、約七千人のウオーカーたちが参加した。午前九時、二十キロコースの出発式は、会場が約三千五百人の傘の波の中で始められた。
この式では、会場に設けられた壇上から、リベルダーデ歩こう会の高木ラウル会長(ニッケイ新聞社社長)が、六月にブラジルで開く「移民百年の道ウオーキング大会」に、日本の皆さんも大勢参加してくださいと、声を張り上げて会場の参加者に呼びかけた。
十時からの十キロコース出発式にも同様に、壇上から会場の参加者にブラジルでのウオーキングをアピールし、その後ブラジルからの参加者と、そのサポーターたちがブラジルの国旗を先頭に十キロコースを歩いた。
この大会は一九一二年(大正元年)、時の尾崎行雄東京市長が、アメリカ国民に桜の花木を送った返礼に、一九一五年(大正四年)に、アメリカ国民の最愛の花「ハナミズキ」が返礼として、日本国民へ贈られてから八十周年を迎えた一九九六年(平成八年)に、ハナミズキを「市の木」としている東京都武蔵野市が、市の中央公園を会場としてスタートしたもの。
二〇〇六年からは主会場を都立小金井公園に移し、現在に至っている。今年が十三回目ということだ。
この十三回大会では三日間の参加者が二万六千八十八人、初日の雨に出鼻をくじかれた格好で、昨年の約六万人にはいささか遠い数字ではあった。