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『ブラジル―日本百年の情熱』=出版記念会、約150人が出席

ニッケイ新聞 2008年5月14日付け

 ブラジル日本移民百周年を記念して、エム・ブック社(ミルトン・ミラ・アスンプサン・フィーリョ社長)は、『ブラジル日本 百年の情熱(Brasil Japao 100 anos de paixao)』を出版した。同書は二百十二ページで、八十五レアル。
 去る四月二十八日、サンパウロ市内のレストランで出版記念パーティーが行われ、約百五十人が訪れた。
 同書は、フォーリャ・デ・サンパウロで勤務していた吉田エルネスト氏と同社ミルトン社長の二人の共著。サンパウロやリベイロン・プレトのブラジル人社会を紹介するために、ブラジル社会における日本人の貢献度などが分かるようになっている。
 ジェラルド・アルキミンサンパウロ州知事、ジルベルト・カサビサンパウロ市市長、ウンベルト・ゴメス・ブラジル・ブリジストン社社長、パウロ・カステーロ・ブランコ・ブラジルNEC社社長、元日本サッカー代表監督のジーコ氏、島内憲駐伯日本国全権大使、青木智栄子ブルーツリーホテル社長、笠戸丸移民の子孫、精神科医のチバ・イサミ氏など二百人のコメントが掲載されている。
 出版記念会に訪れていた在ブラジル原爆被爆者協会森田隆会長は「この百年の記念すべき年に私を書いてもらってありがたい。私たちが望む戦争撲滅に少しでも役に立てば」と感想を語った。
 なお、売上金の一部は、社会福祉法人「こどものその」に寄付される。