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ブラジルの安保理入り=中ロ支持、米は大統領選後に

ニッケイ新聞 2008年5月20日付け

 ブラジル外務省は、国連安保常任理事国入りで中国とロシアの正式支持表明を取り付けたことを発表した。ブラジルの安保入り支持表明は十八日、ロシアのイエカテリンブルグで行われたBRICS外相会議の席上で行われた。
 これで常任理事国五カ国のうち米国を除く英仏中ロの四カ国が、支持を表明したことになる。途上国のBRICS四カ国が、これから世界の地政学地図を書き換えることになりそうだ。
 BRICSの外交関係で大きな支障となっているのは、米国の覇権主義。現代に民主主義の国際システムを築くには、法治国家と多国間外交が建前である。そのため強力な国連を育てることで改革が必要なのだ。
 今回中国の支持表明は、意義が深い。ルーラ大統領がG4に招かれた二〇〇五年、中国の日本拒否で国連改革は流産をしたことがある。非公式発表だが、米政府はブラジル支持の用意があるという。ただ正式表明は、十一月の大統領選が終わってかららしい。