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環境相辞任の理由=ソロモンの知恵に学ぶ上議

ニッケイ新聞 2008年5月20日付け

 マリーナ前環境相は、辞任の理由を「ソロモンの逸話」を引いて記者団に説明した。知者といわれたソロモン王のもとに、二人の女が一人の赤子を巡って訴えた。二人とも自分の子だと主張して、譲らなかった。
 王は、赤子を真っ二つに切り裂いて、二人に分けるよう裁いた。すると、一人の女がそんな惨いことをしないで、生きたまま赤子をあの女にさし上げて下さいと懇望した。王は、これぞ真の母だと女を賞賛した。
 二人の女とは、マリーナ前環境相とロウセフ官房長官のことらしい。赤子は環境政策。前環境相は、環境政策が切り裂かれるより後任者に委ねることを選んだらしい。旧約聖書を読んだ者なら、この極意を理解すると読んだようだ。