ニッケイ新聞 2008年5月20日付け
八月十五日に就任するパラグアイ次期大統領ルーゴ氏が神父として奉仕していたサンペドロ県で、ブラジル国旗を焼き払うという暴挙。その上、新しく選出された知事が、ブラジル出身の農業従事者は冷酷に扱うと発言。ブラジル人が五万ヘクタールもの畑をもち、パラグアイ人が農地を持たないのはおかしいというのだが、ブラジル出身者たちが農牧業で果たしてきた貢献を何とみているのか。国旗を焼くという行為と新知事の発言に二度びっくり。ルーラ、ルーゴ両大統領はイタイプ電力の件で八月十六日に会談というが、過激な指導者続出か。
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十七日、サンパウロ州イミグランチス道沿いの催事場でもたれた時期はずれなカーニバルで、二十人以上が車にはねられるという事故。恋人にちょっかいを出そうとした群衆に「俺の恋人だ」と言い放った青年が群集に殴りかかられ、逃れようと車を発進。メクラ滅法な運転ではねられた人は二十人とも四十人とも。駐車場の花壇にぶつかって止まった車から引っぱり出された青年は無免許。青年と恋人の兄は、恋人と青年の姉が飛び込んで制するまで暴行を受けた。
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サンパウロ市長選挙ではマルタ、アウキミン両氏が三〇%前後でトップ争い、カサビ氏が一五%くらいでそれを追うという調査結果。十五日に実施されたもので、十八日伯字紙に報じられた。選挙まで後五か月を残すのみ。
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ブラジル、ポルトガル、アンゴラなどポルトガル語を話す国で表記を統一することが決められた。ブラジルでは、学校教科書も二年以内に統一表記とするという。