ニッケイ新聞 2008年5月22日付け
【静岡新聞】ブラジル移民百周年を記念し、浜松市の日系ブラジル人でつくる劇団「クリスティ・ミヤモト劇団」は十八日、ブラジル移民の歴史を紹介する劇を同市中区の市福祉交流センターで上演した。市内のブラジル人と日本人が多く詰め掛け、劇を通して日伯の交流の歴史を学んだ。
ブラジルに渡った日本人が苦難を乗り越えながらブラジルで根を下ろした歴史を、ある日系人家族の現在と過去を通じて紹介した。着物姿やサンバ隊などにふんした団員約四十人が、ポルトガル語と日本語で熱演を披露し、大いに会場を沸かせた。
劇にはブラジルでの日本人の結婚や経済的困窮など、日系人家族が直面したさまざまな苦労話も織り込んだ。劇団代表で日系3世のクリスティ・ミヤモトさん(40)は「ブラジル人と日本人の両方に、移民の歴史を知ってほしかった。多くの人に感動していただき、とてもうれしい」と充実した表情で語った。