ニッケイ新聞 2008年5月24日付け
中国の地震の報道が続いているが、セアラー州でも、二十一日にマグニチュード三・九と四・三の地震。ソブラウのジャルジン地区が震源地だが、二百四十キロ離れたフォルタレーザでも感じたという。基礎がしっかりしていない家屋などで壁が壊れたりしたとの報告が出ているようだが、人的被害の報告は出ていない様子。雨の中、家を捨てて逃げた人たちもいたという。
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連休に入った二十二日に、ミナス州と南マット・グロッソ州で大きな事故。ミナス州で起きたバスと大型、小型トラック三台の事故では、五人が死亡、三十人が負傷。南マット・グロッソ州の事故は、普通車とバンとのもので、五人が死亡、十一人が負傷した。死亡者の中には生後二カ月の赤ちゃんも含まれていたという。
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こちらは、まさかの状態で助かった話し。二十二日にポルト・アレグレ市のアパートの十三階(日本風にいえば、十四階)から落ちた婦人は、高圧電線とアパートの前に止めてあった車がクッションとなり、手足の骨折のみ。四十メートルの高さから落ちてきた婦人の緩衝材となった高圧線は切れ、付近一帯はしばらく停電となった。自殺を図った可能性もあるようだが、命拾いした婦人はこの後の人生をどのように生きていくのだろうか。
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二十二日はコルポス・クリスティ(キリストの体の意)の休日だったが、あちこちの路上で、キリストの生涯などを表す織物が敷かれたりした。サンパウロ州サンタナ・デ・パライバのものは八百五十メートルもあったという。