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皇太子殿下ご来伯が正式決定=9日間で8都市をご訪問=各地で式典、交流行事に出席

ニッケイ新聞 2008年5月24日付け

 皇太子殿下のブラジル公式訪問が二十三日の閣議で了解され、正式に決定した。皇太子殿下は六月十七日から二十五日までの日程でブラジル国内八都市をご訪問。各地で記念式典、交流行事に出席される。
 宮内庁の発表によれば、皇太子殿下は十六日に日本を出発、ニューヨーク経由で十七日にブラジリアへ到着される。
 滞在中の日程は、◎十七~十八日=ブラジリア、◎十九~二十日=サンパウロ、◎二十一日=サントス、サンパウロ、◎二十二日=ロンドリーナ、ローランジア、マリンガ、◎二十三日=ベロ・オリゾンテ、リオデジャネイロ、◎二十四~二十五日=リオ。二十五日に米国ロサンゼルスに到着、同地で一泊、翌二十六日に帰国される予定。
 共同通信はじめ日本からの報道、ニッケイ新聞の取材によれば、皇太子殿下はブラジリアで十八日にブラジル政府の日本移民百周年・日伯交流年公式式典、ルーラ大統領主催の晩餐会などに出席される。
 十九日にサンパウロ到着後は、開拓先没者慰霊碑訪問、日系人代表との懇談が予定されているほか、サンパウロ大学法学部学生との交流や、百周年記念モニュメントの落成式、サンパウロ州日本文化教育プログラム「Viva Japao」関連の視察なども予定されているようだ。二十一日午後にはサンパウロのアニェンビー・サンボードロモで百周年式典が行なわれる。
 サントスでは、笠戸丸到着の地を視察する予定だという。同地ではまた、戦中に接収され〇六年に返還された旧サントス日本語学校校舎の日本文化センターへの改築工事や、大竹富江さん製作による百周年モニュメントの建設も進められている。
 パラナ州ではローランジアでの百周年式典のほか、ロンドリーナの中川トミ広場、マリンガの日本公園の落成などを予定。ベロ・オリゾンテでも日本庭園の建設が進んでいる。
 そのほか、リオでは二十四日に行なわれる浜松の大凧揚げを視察されるほか、日本庭園の視察や文化人との懇談も予定されているという。
 雅子さまは長期療養中のため、同行は見合せられた。