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S&P=ブラジルは財政改革を=債務過多で引き下げもある

ニッケイ新聞 2008年5月27日付け

 投資リスク格付け会社のS&Pは二十四日、ブラジルは税制や社会保障制度などの重要な構造改革を行って財政改革に取り組み、外資誘致と経済発展を遂げないなら、経済成長は困難だし、投資格付け引き下げの可能性もあると示唆した。
 S&Pの評価は、現在可能とする経済成長率を四%から四・五%と見ており、五・四%への成長は無理という。ブラジルの弱点は、財政政策にある。GDP(国内総生産)に対する債務率が四七%は高すぎる。BBBクラスの平均は二〇%で、ブラジルは二倍もある。
 ブラジルの債務政策は、緩慢過ぎる。より多くの外資導入を呼ぶには、もっと真剣な債務削減と経済成長が必要である。そのために残された道は、財政改革だと警告した。