ニッケイ新聞 2008年5月27日付け
南米浄土真宗本願寺(通称西本願寺)の渡辺博文十六代目総長の退任を受け、松峯慈晄副輪番(72、奈良)がこのほど十七代目総長に就任した。
先に行われた南米教団臨時総会で選出され、今月九日、日本で門主から辞令を受け正式に就任した。
十六日、松峯新総長、松岡海心事務局長、西本願寺ブラジル別院護持会の菅野政美会長、サンパウロ市仏教婦人会の山下明子会長たちが挨拶のために来社した。
松峯新総長は門主から辞令を受けた時の様子を思い出しながら「大変厳粛で、興奮した。感激しました」と振り返った。
続けて「今回総長になり責任感を感じる」と緊張した面持ちで話、「二〇一〇年に教団創立六〇周年を迎えるので、今から準備を進めていきたい」と抱負を語った。
松峯新総長は、一九六七年に開教使として渡伯。十六代目までは、日本から総長を迎えていたが、今回初めて開教使から総長になった。
現在、ブラジル内で、門信徒は一万五千人。この他、ブエノス・アイレス、パラグアイ、ペルーなどでも開教を行っている。