ニッケイ新聞 2008年5月28日付け
新環境相にミンク氏の就任が決まって以来、口論を交わしていたマット・グロッソ州のマジ知事は、ミンク環境相を環境空想論者だと批判した。「食料はスーパーの商品棚で作られるものではなく、農場でつくることを知らないらしい」と皮肉った。
イタウーバで二十一日に行われた政治家と生産者の会議で、同知事は「木を切らずに食糧の増産はできない。生産者は環境破壊者の烙印を押され、市民に食糧を届ける責任も負わされている。町育ちの環境論者は、スーパーの食料が汗と涙の産物であることを知らない」と訴えた。
「マット・グロッソ州は、アマゾナス州でもアクレ州でもない。我々マット・グロッソ州民は、密林で育った山猿ではない。多くの州民は、他州で高等教育を受け、事業経営を習得したエリートだ。我々は環境破壊者ではなく、密林にインフラを建設した開拓者だ。緑の地獄を緑の天国に変えた功労者だ」と宣言した。