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大耳小耳

ニッケイ新聞 2008年5月28日付け

 「五木ひろしは皇室の前で国歌を独唱してはいけない」というのは〃コロニアの常識〃なのか。五木ひろしが君が代を歌うことを期待していた移住者の声もかなり編集部には聞こえていた。でも、百周年協会が三月に五木プロに出した文書によれば「観客席の人々の歌声が等しく皇太子殿下まで届くように」というのが「誰にも独唱させない」ための理屈だ。万が一、事情があって断らざるを得ない場合でも、直前になってから妙な理屈で暗に断るような対応でなく、もっと前の段階で明確な説明をしていたほうが迷惑をかけずにすんだのでは。はっきり経緯を説明していれば、日本側ではもっと早い段階で決断していたように思えてならない。妙な気を使いすぎか、コミュニケーション不足か。
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 作業の手を休めることなく情報を得られることから、洗染業や農業従事者に絶大な人気があった日系ラジオ。邦字紙同様、移民らの重要な情報源だったにも関わらず、資料はほぼないのが現状だ。平原さんは、過去に『中南米諸国におけるラジオ日本語放送の歴史』を自費出版するなど世界唯一の〃日系ラジオ研究家〃。仕事の合間を縫って、国会図書館に通いつめ、取材のため五回も来伯するその情熱が一冊の本となって結実するのを望みたい。
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 東京で二十五日まで開かれた大相撲五月場所。ブラジル出身三力士のうち、幕下西五十二枚目の魁聖(友綱)は五勝二敗で勝ち越した。序二段東十四枚目の魁ノ浜(同)は初日から四連勝で勝ち越しを決めたが、後半は休場し、結果は四勝一敗二休。幕下東四十九枚目の孝東(玉ノ井)は三勝四敗で負け越し。