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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年5月28日付け

 二十五日に行われた徳島県人会の五十周年。他県人会の式典で最後にサンバ隊が出てくるのを見る機会があるが、こちらは郷土芸能の阿波踊りで大団円。やはりその場にいる人たちを巻き込む魅力がある。
 「ブラジルの子はリズム感がいい。サンバのテンポと同じだからでしょうね」、このたび本場から来伯、指導にあたった岡秀昭さんも感心した様子で話していた。
 徳島県出身の藤岡英吉さんが三十年前に始めたというブラジルの阿波踊り。それが今では、レプレーザと言えば阿波踊り、というくらい日系イベントでは定着した。現在指導する長井アメリアさんによれば、年に約二十回の出演がある人気ぶりだ。
 始めた時、ここまでになるとは誰も思っていなかっただろう。移民の蒔いた小さな種が、年月を経て大きく育っている。(ま)