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東西南北

ニッケイ新聞 2008年5月29日付け

 最近増えたのが、一方通行の道路を逆行する車。二十七日未明にも、二十七歳の女性銀行員が、サンパウロ市の23・デ・マイオからルーベン・ベルタ大通りにかけての六キロを時速九十~百キロで逆行し、少なくとも二十台の乗用車と二台のトラックと対向。慌てて進路変更したりして舗道に乗り上げた車も出たが、事故はなし。一番の被害者は取り押さえようとして噛み付かれた警官だったかも。二十二日のイミグランテス道で九キロ逆行の時も負傷者はなかったが、二十五日に23・デ・マイオのトンネルの手前から後ろ向きに走った車は、事故を起こし、運転手の妻が骨折など、負傷者が出た。
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 イミグランテス道の催事場で本日まで開催の国際保安市では、煙感知機や区域内に入ってきた侵入物体を捕らえるセンサーのついた警備ロボットや、腕輪型の発信機で使用者がどこにいるかを即座にキャッチできる機械など、様々な安全用品を展示。中には、一見すると携帯電話だが、人に押し当てると五万から十万ボルトの電流が走るショックガンなど、使い方を間違えそうなものまで。こんな国際市が必要になるほど治安が悪くなったということか。
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 サンパウロ州議会が、盗難車の自動車所有税(IPVA)を返還する決定を出した。今年一月一日以降にリッセンシアメントを行った車が州内で盗難にあった場合、発生の翌月分からのIPVAを免税扱いとする。すでに払ったIPVAが免税となる額より多い場合は返金されるが、少ない場合は、盗難後で不足分の支払いが必要。