ニッケイ新聞 2008年5月29日付け
ブラジル日本移民百周年を記念し、二〇〇七年二月から始まったサンパウロ州教育局の日本文化教育プログラム「VIVA・JAPAO」。同プログラムは、州内の公立校五千五百校に対して、授業のなかで日本について学んでいる。
同プログラムで日本文化を学んでいる、サンパウロ市内のオブジェティーボ中学校の生徒四十人が、十六日、茶道裏千家ブラジルセンター(林宗慶代表)を訪れ、茶道について勉強した。
はじめに、同センターの林宗円さんがお茶の歴史について話し、お茶の意味などについて簡単に説明を行った。
続いて、三つのグループに分かれて、お茶を飲むデモンストレーション、お茶席での作法、施設見学が行われ、生徒たちは熱心に勉強していた。
抹茶を飲んだ生徒たちが、「苦い」「おいしくない」などと口々に話していた中で、ギリェルメ君(12)は「初めて抹茶を飲んだけど、とても美味しかったよ」と感想を語った。
同日、同校は初めて日本文化に関する場所を訪問し、イタペセリカ・ダ・セーラにある金閣寺、文協内の移民資料館などを訪れた。