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さらに卒業生33人=救済会の在宅介護講習会

ニッケイ新聞 2008年5月31日付け

 社会福祉法人救済会(吉岡黎明会長)が主催する「老人のための在宅介護講習会~Formacao de Cuidador de Idosos」(下半期コース)の修了式が、二十八日午後、グアルリョス市の同園で行われ、三十三人が卒業した。
 同講習会は、実際に家庭で介護に携わっている人たちなどに、基本的な介護のあり方を学んでもらうのが目的。〇〇年に始まり、三カ月ずつ、毎週水曜日午後に同園で開いている。医師、看護婦、社会福祉士、栄養士、心理士などが講師として派遣されている。
 宮坂国人基金が助成し、授業料は無料。生徒らは、三十代から四十代の地域に暮らすブラジル人女性が中心。これまでに約四百九十人が卒業した。
 卒業生らは、高齢者の記憶力や集中力を高める頭と体の運動「シニアダンス」を披露。吉岡会長、田丸生雄同基金理事、シスターの小下アデライデさんから修了証書を受け取った。
 日系人の卒業生は二人。その内の一人、鍋田ノリコさんは「今まで勉強したことを生活に生かしたい」と意欲的。吉岡黎明会長は激励の言葉をかけ、介護の心構えについて話した。
 なお、今年からサンパウロでも同講習会を開く計画。