ニッケイ新聞 2008年5月31日付け
「こんにちは」「さようなら」「ワンツースリー」「シーユートゥモロー」―。今年の新年号で日系社会百年の象徴として紹介した六世の大西優太くん。三歳四カ月。簡単な日本語や英語を覚え、元気に育っている。
祖父・修さんの連絡によると、優太くんは相撲に夢中。朝青龍、白鵬と言いながらとシコを踏む。好物はほうれん草のお浸し。愛嬌もあり可愛らしいこともあって、今年、日本のメディアからの取材が殺到している。
修さんもこれには意外だったようだ。純血六世の祖父として責任を強く感じるそうで、これを機に、一家では日本語を学び直す考えらしい。
こんな日本的な成育環境にいる優太くんが、今後〃反動〃なく育ったら、将来どんな大人になるだろう。二十年後の姿を想像してしまう。もしかしたら日系六世の力士誕生!…なんてことは、さすがにないか。(泰)