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借金取りが大繁盛=注意、新案取り立て奥の手

ニッケイ新聞 2008年6月3日付け

 ブラジルのローンが一兆レアルの大台に乗ったことで、ローン踏み倒しや滞納者に対する借金取り立て業が大繁盛している。取り立て要請件数は過去十二カ月で二五%増え、サンパウロ市で二千人が新たに採用され特訓中。
 同業界の最大手ムウチコブラは全国に十一支店を構え、八百人の取り立てプロを擁する。以前のように州外へ逃げても無駄。取り立ては、穏便な方法から法に訴えるで九五%が解決。商品を取り上げるや張り込みなど奥の手まで色々が五%。
 最も多いのは、車両販売の六〇%。販売は、国策でローンの条件を緩めたからうなぎ上りである。同業者は、雨後の竹の子のように開業をしている。支払期限から十五日の猶予を与え、取り立て攻勢が始まる。