ニッケイ新聞 2008年6月3日付け
希望の家福祉協会(木多喜八郎理事長)を支援するディナーショー「Hai,irasshai mase(はい、いらっしゃいませ)」が五月二十四日午後八時から、エキスポ・バラフンダで開かれ、千七百人以上が駆けつける盛況ぶりだった。
ブラジル日本移民百周年と同協会創設者の市川幸子元園長(故)の来伯五十周年を記念したイベント。上原幸啓百周年協会理事長、松尾治同執行委員長、森口イナシオ援協会長はじめ、各日系団体の代表者らが多数顔をみせた。
広大な会場内には、二百の十人掛けテーブルが並んだ。中央舞台をはさんで、四つの巨大スクリーンが並び、照明も工夫。寿司や刺身などの日本食を中心とした食事ほか、日本酒を使ったサケピリーニャなどが用意され、人気を集めた。
舞台では平田ジョー、マウリシオ・ミヤさんほか、来伯中の中平マリコさんが美空ひばりの「川の流れのように」、伊藤カレンさんがBEGINの「島人(しまんちゅ)の宝」を披露。四人が長渕剛の「乾杯」を美しいハーモニーで歌い上げ、会場の雰囲気を一気に盛り上げた。
希望の家の園生らが、歌やキーボード演奏を披露し、会場からは大きな拍手が送られた。パラグアイ旅行券が当たるくじ引きに続いて、ブラジル人歌手のギリェルメ・アランテスさんが登場、キーボードを弾きながらロマンチックに歌った。
上原理事長や木田理事長が祝辞を述べた舞台上には、ミス百周年の中平エリーナさん(26)と、このほど来伯した日本のミスニッケイ・安藤クラウジアさん(17)がドレス姿で登場し、会場の視線を集めていた。両ミスは園生らと舞台裏で記念撮影した。
イベントは午前〇時ごろまで続き、大変な盛り上がり。コーディネーターのオオドウ・ニヴァルド希望の家理事は、「たくさんのお客さんに満足してもらえた。利益を施設の運営費に有効活用したい」と話していた。