ニッケイ新聞 2008年6月5日付け
ローマで開催された食糧サミットで、バイオ燃料と農産物補助金が主な議題となった。ブラジルがバイオ燃料のグローバル市場構想を打ち上げたことで、米国やEUが農産物補助金はエンジンを回すものと主張した。
ルーラ大統領は、さとうきび畑とアマゾン熱帯雨林は、クレムリンとヴァチカン位遠く、さとうきび栽培のためにアマゾンの木を伐採することはないと説明した。
エタノールを食糧危機の元凶にすり替える者が、バイオ燃料を指さして批判している。その指は原油と炭で汚れた手の指であると、ルーラ大統領が批判した。
国連食糧農業機関(FAO)のジオウフ理事長は、自動車のエンジンを回すために百二十億ドルの穀類を横流しするとは不可解だと発言した。