ニッケイ新聞 2008年6月6日付け
先週サンパウロ州で、インターネットで児童ポルノなどにかかわった人物が摘発され、警察官一人が自殺との報があったが、バイア州では、青年らによる姦淫現場の写真やビデオがサイトに流されるという事件が十日間に二件摘発されたとの報。人の性(さが)といえばそれまでだが、ポルノを含む性的犯罪摘発のためのサイト開設の報もある。
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イスラエルからスペイン、カナダと、国際警察の手をすり抜けてブラジルに入り込んでいたユダヤ人が三日夜、捕まった。指名手配されていたのは、悪霊を追い出すとの口実で子どもたちを虐待したり、子どもへの暴行を扇動したりした人物。ポルトガル語もわからないというのに、三月末から今に至るまで、ユダヤ教教師と偽り、住所を変えたりして逃げ回っていたらしい。他のユダヤ人の助けもあったというが、二〇〇六年からの逃亡生活に終止符。
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小さい子どもがいる家族が車で出かける場合、年齢に準じた安全シート(子供用の専用のいす)の使用が義務付けられた。一歳まで、四歳まで、四~七歳の三段階で安全シートのタイプや向きまで規定。ただし、国民が法令に適応できるための機関が必要として、罰金徴収は二〇一〇年から。安全シートには、Inmetroの認証シールが必要というが、先日から発効となったバイクの運転手用ヘルメットも同じくシールが貼られたものと限定されている。
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環境の日の新聞には、自分たちも環境問題に取り組んでいますとの企業広告も出たが、地下鉄などで、イヤホンから漏れるほどの音量で音楽を聴く人たちによる騒音公害もある。難聴の問題も起き易いというが、と心配するのは老婆心か。